本格的に設計しよう

大体の完成像が浮かび、シートや使用する材料が決まれば、製作するのに必要最低限の準備は整いました。
それでは実際に形を決めましょう。
一例として、私の製作手順を紹介します。私の場合はイレクターを使用していますので、説明は主にイレクターでの製作に関してです。あらかじめご了承ください。

5ミリ方眼設計 小学校時代よく使った5ミリ方眼を使って、大まかな設計をします。目盛りがついていますので、長さの比も分かりやすいですし、平行・直角も作りやすいです。材料の厚さなどは一切気にせず、鉛筆の線一本でいいのでデザインしていきます。何かアイデアを思いついたときも、すぐに書き込めるので結構便利です。
CADで設計 できればパソコン上でCADを使って設計します。フリーソフトで十分ですので、パーツの厚さ・長さ・太さなどを気にしながら入力します。最初は面倒かもしれませんが、複雑な長さの計算もコンピュータで簡単にでき、設計後の変更も簡単にできるので、後半の効率が上がります。操作は簡単なので、初心者の方も一度挑戦してみるのをオススメします。
オススメのCADは鍋CADです。
材料調達計画 設計したら、実際に調達しなければならない材料をリストアップします。イレクターで言えば、どの長さのパイプを購入するかも大切なことです。例えば、500_のパイプがほしい時には、600_をカットしていくのではなく1500_を買ってカットしたほうが無駄がありません。
材料調達 計画通りに購入していきます。キャップ類など小さいものを大量に購入したりするので、メモとペンを持っていくと効率が良いですよ。
仮組み立て 購入してきた材料を目的の長さにカットしたら、ためしに仮組み立てをしてみます。間違えて組み立ててしまわないためにも、頭の中のイメージを整理しましょう。
組み立て・完成 後は組み立てるだけです。イレクターの場合、接着剤でしっかり固定したら、十分乾燥させて完成です。

大体こんな手順でやればいいはずです。設計のポイントとしては
@必要最低限に絞る。
 これは、制作費を安く済ませるためでもありますが、剛性を高めるためでもあります。あれこれと付け加えると、費用も重量も馬鹿になりません。それなら最初から市販品を購入したほうがいいですよ。
A一番下の土台となる部分は特に慎重に。
 これは、私が製作して感じたことです。一番下の土台となるメインフレームは、今後の改良する際にベースとなる部分です。ここさえしっかりしていれば、改良するときの構成がしやすくなります。

その他のアドバイス等は「参考」ページにて公開しています。ちょっとした豆知識(?)や注意点、私の作ったコックピットなどを紹介していますので、参考にしていただければうれしく思います。
後はあなたの腕次第です。がんばって自分だけのコックピットを作ってください。

注:当サイトでは、工作物によっては設計図を公開しているものもありますが、線種および線の太さについてはJISなどの規格には則っておりません。イレクターの設計をCADで行うと大変紛らわしくなりますので、私の見やすいように勝手に定義したものです。あらかじめご了承ください。

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